2014年12月15日月曜日

12月20日green stone さんでsokuatsu そしてクラスの百恵ちゃんと作家の仕事

                  
 
12月20日土曜日に交野のgreen stoneさんで足圧の日をさせていただきます。
今回はクレイパックの前田かなさんとご一緒させていただきます。
わたしも今から楽しみです・・・(受ける気満々・・・)
 
              *    *    *
 
 小学五年生のときのクラスに緒方さんという女の子がいました。
 がたちゃんとみんな呼んでいました。
がたちゃんはクラスでずばぬけて、背が高いだけでなく、大人っぽい雰囲気の女の子で、
がたちゃんの好きな百恵ちゃんに似てるな、と思っていました。
バレンタインのとき、みんなだれかにチョコをあげるので、わたしも近所のがたちゃんちに行って、
「がたちゃん、チョコ一緒に買いにいこうよ」と言いました。
そうしたら、がたちゃんは、きっぱり、「わたし、そういうこと好きじゃないから、いかない」と言いました。わたしは、びっくりしましたが、なんとなくみんなしているからしてたことを、がたちゃんは、好きじゃないって思ってしないんだ。誘われても、断るんだ。がたちゃん、かっこいいな・・・
とおもいました。
ある日の授業中、先生が男の子を叱ったとき、隣の机のがたちゃんが、「先生、今日、疲れてるんやわ」と言いました。わたしが「えっ、なんで?」と思わずきくと、「だって先生、ふだん、あれぐらいのことで、あんな怒り方、せえへんもん」という答えでした。わたしは、ものすごく驚いて、がたちゃん、すごいなあと思いました。そして、人をよく見ていると、いろんなことがわかるんだ・・・
というのも新鮮でした。
 
 何日か前に作家のよしもとばななさんとfoil出版の竹井正和さんのトークショーに行くという幸運な日がありました。お話の中で、ばななさんが、
「わたしは作家だから、いつも周りをわたしのやり方でじっと見ています。それが作家の仕事のすごく大きな部分をしめています」
とおっしゃって、
「ほんとにね、同じもの見ていても、全然見てるとこが違うよね。そういうとこ、みてるのか!って思うもんね」
と竹井さんが言ってらっしゃいました。
 
 何かを見ること、この自分の今生きている世界を自分の目で見るということが大切なんだ・・・と改めて感じました。
 
 
 写真はsinduさんのインドの布展でセラピーのために選んだインディゴの布です。

2014年12月9日火曜日

12月21日天満ナチュラルマーケット そしてただしいモーニング

                    
 12月21日日曜日は天満ナチュラルマーケットに足圧参加させていただきます。
30回という記念の会でもあり、セラピーをうけていただいた方に小さなプレゼントも・・・
どうぞ、小さくお楽しみに・・・。
 
 
                        *   *   *
 
 街中にあることをわすれそうな 静かな珈琲店を少し前に教えてもらって、時々ひとりでぼんやりしに行くことがありました。落ち着いた雰囲気の店主さんがおひとりで丁寧に珈琲をいれてくださいます。
 
 その日は人と会ったあとに、お店に行きました。
とてもまっすぐに帰る気持ちにはなれませんでした。
そんなこと、おかしいよ。大切なものを見失ってる・・・等々
その人のお話は、本当に正しいように思われて、わたしのおもいや望みはとても間違ってる気がしました。
わたしってなんて頭が悪いんだろう・・・
自分勝手でこどもっぽいんだろう・・・
そんな気持ちでいっぱいになり、珈琲を飲んでいたら、
涙がぽろぽろこぼれてきました。
幸いお店にはわたしひとりで、おさまるまで待ちました。
それから、なんとか気持ちを落ち着けて、
「ごちそうさまでした」と店主さんに言ったら、
「さっき鼻をすすってらっしゃいましたが、風邪ですか?」と声をかけてくださいました。
わたしは、こっそり涙をながしていたつもりで、わかってらした・・・
とおもったら、またこみあげてきて、
「すごく正しいわたしへの意見をきいて、凹んでるんです」
と言ってしまいました。
そうしたら、店主さんは、とても静かに
「正しいことだからって、いちいち聞かなくてもいいとおもいますよ。例えば、この店は午後からだけど、モーニングをしてほしいと言われたりするんです。そしたらまわりに住んでいる人たちのためにもなるしという意見です。それはある意味正しいんです。でもわたしはわたしのおもいがあってこういうスタイルでやっているんですから、その意見は、正しいからって聞かなくてもいいんですよ」
と言ってくださって、それを聞いて、わたしは、また涙を流してしまいました。
店主さんは、ティッシュをさしだしながら、
「だいじょうぶですよ。帰ってゆっくり一晩寝たら、元気になりますよ」
と言って、わたしを見送ってくださいました。
 
 そんな風に言葉をかけてもらえたことが、自分をダメだというつよいおもいからわたしを落ち着かせてくれました。わたしは、たとえダメな人間だとしても幸運なことには間違いないとおもえました。
 
 しばらくして その日のことをおもい返してみたとき、その正しいことはもともとわたしのうちにあって、あなた、間違ってるんじゃない?と自分で自分に言っていたのだな、と感じました。
その自分の(もしかしたら正しいとは言えないかもしれない)おもいを
でもそうおもってるんだよね?とみとめるためにその日があった気がしました。
 
そして、風邪ですか?(言いたくなかったら、風邪って言ってください)という店主さんの言葉は
なんて大人の言い方なんだろう・・・と 改めておもいました。
そして、感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
 
今度はのんびり楽しく珈琲を飲みにいきますね。