3月14日土曜日は、交野(かたの)のgreen stone さんでsokuatsu(足圧)の日です。
静かな住宅街のおうちの二階で お待ちしています。 * * *
少し前に、本棚のある落ち着いたBarで、隣り合わせた方が、子どものころ「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」が好きだったと話されました。
作者はバージニア・リー・バートン 訳はあの「花子とアン」の村岡花子さんです。
同じバートンさんの「ちいさいおうち」
ついこの間みた映画「小さいおうち」の中で、妻夫木聡さん演じる青年が誕生日プレゼントにもらっていました。
その「ちいさいおうち」の訳者石井桃子さん。
「くまのプーさん」「ピーターラビット」「うさこちゃん」等々たくさんの翻訳をされた方です。
その石井桃子さんが、自宅で文庫をされているとき、アメリカからバートンさんがいらしたそうです。
その文庫に集う子どもたちにもバートンさんのえほんはとても人気があり、
なかでも バートンさんのえほんが大好きな女の子が バートンさんに会った様子を描いた石井さんの随筆を読んだ記憶があります。
小学生の女の子と言葉の違うバートンさんの時間を石井桃子さんはじっと見守ったあと、
その女の子に「バートンさんはどうだった?」と聞いたりしなかった。
わたしはそんな質問をすることで、せっかくのその子が体験した時間を持っている頭の中をかきまぜたりしたくなかった。
というようなことを書いてらっしゃいました。
大人は子どもに 「どうだった?」「おいしかった?」「たのしかった?」
とつい聞きたくなります。
そして、子どもが話そうとしている時に、聞かずにいたりします。
ベバリイ・クリアリー作の楽しい読み物「がんばれヘンリーくん」シリーズの中のラモーナという女の子を主人公にした「ラモーナ、明日へ」という作品の中で、小学生になったばかりのラモーナが引っ越してきた新しいクラスメイトのおうちに行ったときに
その女の子のお母さんがラモーナに聞く場面があります。
「まあ、あなた、すてきなくつをはいているのね。・・・デイジーも新しいくつを買わなきゃならないんだけど、このへんのお店がよくわからないものだから。あなたは、どこでくつ買うの?」
それを聞いてラモーナはそのお母さんを好きになります。
なぜでしょうか?
それは、
おとなの人で、ほんとうに答えが知りたくて質問する人はそんなにいません。
デイジーのおかあさんは、「学校おもしろい?」とか、「大きくなったら、何になりたいの?」とか聞く大人とは明らかにちがっていまいた。
と続きます。子どもの気持ちに近い作者だからこそ・・・と印象にのこりました。
わたしもあなたも こどもを含めて誰かに何かを聞くとき、ほんとうの答えがしりたくて
聞いているでしょうか。
人に何かきくということをおもった石井桃子さんとクリアリーさんの文章でした。
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